とりあえず日商簿記検定2級を受けてみた経験から、大まかに要点だけまとめておきます。全部で5問出題されます。
日商簿記検定2級 出題範囲
第1問の範囲:商業簿記仕分け
とりあえず基礎の基礎、なのと、商業簿記はもちろん工業簿記でも出題されるのでしっかり慣れておく必要があります。
勘定科目はもちろん、その表示区分が資産・負債・純資産・費用・収益なのかをしっかり把握しておくことが必須です。借方 or 貸方どちらから加算するのか減算するのか、に要注意です。
配点:20点
第2問の範囲:個別論点
とにかくいろんな問題が出ます。連結会計や株主資本等変動計算書のような頻出問題から、現預金や商品勘定の計算、固定資産や有価証券、果ては税効果会計に着目したトリッキーな問題まで。
とりあえずたくさんのパターンをこなして慣れるしかないです。個人的にはここが一番苦手です。範囲が広すぎるので。
もういっそのこと、連結会計と株主資本等変動計算書を100%理解しておいて、出題に賭けるってのも合格することだけが目的であればありかも…
配点:20点
第3問目の範囲:財務諸表等
ここはもう簿記を勉強するのであれば完璧に近いレベルで仕上げる必要ありです。醍醐味と言っても過言ではないかと。
損益計算書、貸借対照表をそれぞれきちんと理解することと合わせて、本支店会計や本社工場会計の計算方法までしっかり押さえておく必要があります。
勘定科目だけでなく、財務諸表上に表示される名称も問われることがあるので、もれなく覚えてください。
配点:20点
第4問目の範囲:工業簿記の仕分け、個別原価計算 or 総合原価計算
仕分けについては、材料、賃金、製造間接費や経費について。さらに直接費費用なのか間接費用なのかも含めて理解する必要があります。ここは慣れると割と簡単に感じるのでほぼ満点取るつもりでいっちゃってください。
個別原価計算は、月末月初にそれぞれの製造指図書がどういった状態なのかをしっかり把握することが大事ですね。
月初に仕掛品状態?完成品?売上原価に計上される? あたりですが、ここも慣れると満点取りやすいと思うので、落とさず確実に点数稼いでおきましょう。
配点も28点と一番高いです。
配点:28点
第5問目の範囲:標準原価計算や直接原価計算
ここはどちらかというと暗記というよりも計算方法に関する理解が重要になってきます。
正しい理解をベースとして、製造間接費の差異分析であったり、全部原価計算から直接原価計算への財務諸表上での変換などの回答をする必要があります。
標準原価計算であれば、標準操業度・実際操業度・基準操業度の違いはなんなのか? 差異はどのように処理されるのか? シュラッター図のそれぞれの直線の意味はなんなのか? などなどがポイントですね。
直接原価計算では、変動費と固定費に分解する考え方や、固定費調整とはなんなのか?なぜ行うのか?といった理解が必要になってきます。
しっかりと理解しておけばかなりスピーディに回答することが可能なので、ここは点数しっかり確保しつつ回答時間も併せて確保するつもりで挑んでください。
配点:12点
と、こんなところですね。 また時間ある時に個別の論点をまとめていきます。
それでは、また!
コメント