英文法の条件文について、いろいろとパターンがあるのでまとめておきます。
動画
いつものごとく English with Lucy の動画ベースで。だいたい話してる内容まとめてるだけなので、いきなり英語の文法を英語で学ぶのはしんどいなぁって思ったら参考にしてください。
こちらのチャンネルは面白いし勉強になるのでとってもおすすめです。
概要
大きく分けて 4種類の条件分が存在します。日本語ではそれぞれ、直接法、仮定法過去、仮定法過去完了 って呼ばれてます。
もうちょっと厳密には混合的な条件文もありますが、こちらは応用で基本は4種です。
そして英語では Conditional: 条件文に 0 から 3 までの番号が降ってある感じです。 From 0 conditional to 3 conditional.
英文の条件文には2つの要素が存在します。
If I practice, I will get better. :練習すれば、上手くなるよ
if clause: if節と main clause: 主節 です。
そして、この二つの要素(節)は英語の条件文については順番が前後します。(どちらが先に来ても同じ意味です)
I will get better if I practice.
では、具体的に1個ずつ見ていきます。
0 CONDITIONAL: 直接法
0 conditional: 直接法その1 では、それぞれの節に動詞の現在型を持ちます。
If this thing happens, that thing happens. または That thing happens if this happens. :
これが起こればあれが起こる
0 conditional は、
- 一般的事実
- 保証された結果
に関する表現として使われます。例えば、科学的な事実など。
If you heat water, it evaporates:
水を加熱したら、蒸発します。
ここでは、特別な時間、特別な場所における特別な条件を言っているのではなく、世の中の一般的な真実について述べてます。
また、この意味において、if は when または whenever と入れ替えてしまっても同じ意味です。覚えておくと表現がちょっと広がりますね。if の乱発を避けたり。
When I’m happy, I smile. または I smile when I’m happy. :
幸せなら笑顔になる
そして、重要な点として、0 conditional の中で you という単語が使われた場合において、これは「あなた」を意味するのではなく、基本的には「世間一般の人々」という意味合いになります。
If you melt ice, it becomes a liquid. :
そのアイスを溶かしたなら、それは液体になる。
“a liquid” となっているのが面白いですね。当然、不可算名詞ですが、この文脈においては「アイス1個分の」液体って意味でしょう。
動画の中で使われてる例文を列挙しときます。
If I’m sad, I eat chocolate. :
私は悲しかったらチョコレートを食べます。
「一般的事実」?というよりも個人的な習慣としての意味合いが強いです。
People die, if they don’t drink enough water.:
もし十分な水を飲まなければ人は死ぬ。
If dogs get angry, they growl. :
もし犬が怒っていたら、(ウーッと)うなります。
growl:
Cambridge Dictionary: growl
to make a low, rough sound, usually in anger:
低くて荒い音を(怒りによって)生む
If you don’t eat enough, you lose weight. :
もし十分食べなければ、体重が減ります。
ここで “you” は世間一般の人々を指すので、注意で。また、”lose weight” は結構よく聞くのでフレーズで覚えてしまっても良いです。英語では「体重を失う」って表現します。
If British people get bored, they talk about the weather. :
イギリス人は退屈すると、天気の話をします。
これは、「科学的事実」みたいです。多分にジョークですね。逆に論文とか出てたら面白いです。
さらに、0 conditional は指示を出す際にもよく使われます。主節に命令文を使って。
If she rings the doorbell, tell her to go away.:
もし彼女がドアのチャイムを鳴らしたら、どっか行くように伝えて
ちなみに、”doorbell” は本当にベルじゃなくてもOKです。チャイムのことですね。
Text me if you get lost.:
道に迷ったら連絡ちょうだい。
1st CONDITIONAL
1st conditional: 直接法その2 は if節に「現在形」の動詞を、主節に 「will + 原形不定詞」を取ります。
If this thing happens, that thing will happen.:
これが起きたら、あれが起きるでしょう。
1st conditional は将来に起こりうることについて述べるときに使用します。
- おそらく将来に起こるであろうこと
- 特別な状況について
って感じですね。
If we don’t leave now, we will miss the train. :
もし今出発しなければ、その電車を逃します。
これはどの国のどの時間のどの電車に対しても実際にそうなるわけではないですね。時と場合によります。つまり、特別な状況かつ、恐らく起こる事態について言及しています。
If you study hard, you will pass the exam:
一生懸命勉強すれば、君はきっと試験をパスする。
こちらも常に試験に受かれるわけではないですね。誰であれ、一生懸命やったのであればぜひ受かって欲しいですが。
If I see my boss, I will ask her.:
上司を見かけたら、聞いてみるね。
If it gets colder, we’ll light a fire. :
もし寒くなれば、火をつけるね。
I’ll finish my painting if I have time. :
時間があれば、絵を描くのが終わるでしょう。
そして、1st conditional においては、”will” の代わりにその他の助動詞を使うこともできます。例えば、以下みたいなことを表現したい場合:
- 何かをお勧めする
- 確からしさを伝える
- 許可を求める
先の例文と見比べてください。
If we don’t leave now, we might miss the train. :
もし今から出発しなければ、電車を逃しちゃうかもしれない
If you study hard, you could pass the exam. :
一生懸命勉強したら、試験をパスできるかもしれない
上の “might” と “could” はほぼ同じような意味で使われていますね。厳密に言えば若干程度の差はあるみたいですが、個人的には20〜30%ぐらい確かだよねってイメージしてます。「推測」の意味での用法です。
If I see my boss, I shall ask her.:
上司に会ったら、聞いときましょう。
今度は “will” と似たような程度ですね。確からしさ。 個人的には “shall” が出てくるとなんだかイギリス英語って雰囲気がします。
If it gets colder, we should light a fire. :
寒くなったら、火を付けるべきですね。
これはお勧めとか提案って感じですね。
I’ll be able to finish my painting if I have time. :
もし時間があれば、絵を描くのを終わらせれる。
ここまでは文法的には簡単だったんじゃないでしょうか。よく使われる、というかはじめに習う if文の文形なので、そこまで悩むこともないかなと。
2st CONDITIONAL
続いて、 2nd conditional: 仮定法過去 について見ていきます。ここからちょっとややこしくなります。何か想像上で「仮定している」ってイメージを持つと良いです。
2nd conditional では、if節に「過去形」の動詞を、主節に 「would + 原形不定詞」を取ります。こちらが最も一般的なパターンですが、一方で主節が「would + 現在進行形」を取ったりもします。
If this thing happened, that thing would happen. :
(もし仮に)これが起きたなら、あれも起こる
または
If this thing happened, that thing would be happening. :
(もし仮に)これが起きたなら、あれも起こってる
この文法は、将来について言及しますが、一方でその対象が「ほぼ起こらない」または「全く起こらない」ようなケースで使用します。
例えば、(実現し得ないような)夢であったり、またはファンタジーであったり です。
If I won the lottery, I would buy a house in Barbados.
(もし仮に)宝くじに当たったら、バルバドスに家を買うよ。
win: 勝利する には、「お金を勝ち取る」「賞を勝ち取る」みたいな意味もあります。
ついでに、バルバドスはカリブに浮かぶ観光地?みたいな島です。検索するとお金持ちの行ってそうな雰囲気の画像が山ほど出てきます。
それでは、例文です、
If he had more money, he would buy a boat. :
(もし仮に)彼がもっとお金を持ってたなら、きっと船を買うね。
そして、2nd conditional は現在について言及することができます、この場合、その対象は「起こり得ない」ってことが前提です。「空想上」とか「想像上」みたいなイメージです。
学生時代に学んだかもしれませんが、この際、if文における be動詞は “were” がよく使われます。本来は主語が単数形であれば “was” ですが。
If I were you, I would stop poking a cat. :
(もし仮に)私があなたであったなら、猫をつっつくのはやめとくよ。
「私」が「あなた」になるのは現実的には不可能ですね。想像上では可能です。これはよく、アドバイスや忠告を与える際に使われます。
If he were younger, I would ask him out. :
(もし仮に)彼がもっと若かったなら、きっとデートに誘ってたわ。
ask someone out:
Cambridge Dictionary: ask someone out
to invite someone to come with you to a place such as the cinema or a restaurant, especially as a way of starting a romantic relationship:
人をレストランや映画館のようなとこに招待する・誘う。特に恋愛関係に発展するような形で。
If I was taller, I would wear high heels. :
(もし仮に)背がもっと高かったなら、きっとハイヒールを履いてたわ。
英語のネイティブからすると、2nd conditional で 「単数形主語 + were」 は少しフォーマルに聞こえるみたいです。
If you were an animal, which one would you be? :
(もし仮に)あなたが動物だったなら、何だったと思う?
If I were an animal, I would be a fruit bat, Because I’m completely addicted to fruit.
(もし仮に)私が動物だったなら、フルーツコウモリかな。だって、フルーツ中毒だし。
“a fruit bat” はアフリカとかフィリピンにいるフルーツが主食のコウモリだそうです。見た目はけっこう可愛くてペットにもなるとか。
“be addicted to 〜” は「〜に夢中」って意味でよく使われますね。同じような表現で、”be obsessed with 〜” ってのもあります。
では、続いて、「would + 現在進行形」の方です。
If I spoke French, I would be living in Paris. :
(もし仮に)フランス語を話してたなら、パリに住んでいるでしょう。
この文が示唆するところは、「今現在私はフランス語を話してはいないし、パリにも住んでない」ってことです。
If I had exam tomorrow, I would be revising now. :
(もし仮に)明日試験があったなら、きっと今頃は復習してるわ。
revise: 復習する で使われてますが、本来は「訂正する」とか「見直す」です。イギリス英語っぽい表現です。ちなみにアメリカ英語では “review” が「復習する」の意味で使われます。
それでは、仮定法過去はここまで。
3rd CONDITIONAL
次に、 3rd conditional: 仮定法過去完了 です。いよいよ名称も長くなってわかりづらくなってきましたが、こちらで最後です。
2nd conditional が現在または将来の「ほぼ起こらない」または「起こり得ない」ことに対する表現であるのに対して、3rd conditional は「過去」の「ほぼ起こらない」または「起こり得ない」ことに対する表現であることに注意してください。
「過去の空想上の状況に対する空想上の結果を考える。」ってイメージです。
If this thing had happened, that thing would have happened. :
(もし仮に過去のある時点で)これが起こってたなら、あれが起きてただろう。
If I had studied harder, I would have passed the exam. :
(もし仮にあの時)一生懸命勉強をしてたなら、きっと試験にパスしてただろう。
時間軸のイメージは、
勉強してなかった時間
(空想上:勉強してたらなぁって時間)
↓
試験にパスできなかった時
(空想上:受かってたのになぁって時間)
↓
思い返して上の文を話してる今
って感じですね。過去のことについて後悔した時とかと結構相性いい表現です。
If we had left earlier, we wouldn’t have arrived late. :
(もし仮に)もっと早く出発してたなら、きっと遅刻してなかったのに。
You wouldn’t be so tired, if you had gone to bed earlier.
(もし仮に)もっと早く寝てたなら、あなたはそんな疲れてなかったはず。
とまぁ、以上です。
3rd conditional だけ短いですが、実際そこまで日常会話で使われてない、、、って気がします。
なんなら、もはや上の例文でも You wouldn’t have been tired… ってなってないですね。
なので、仮定法過去完了についてはそんな文法あるんだなぁぐらいでも良いかなと、個人的には思っちゃいますね。
そして、こちらは動画では紹介されていない(別の動画で取り上げられてる)ですが、「would have + 過去分詞」の文だけで、「〜だったのになぁ(実際はそうではないけど)」みたいな表現ができます。
この表現はめちゃくちゃよく聞きます。後悔とか願望とかですね。
合わせて、「could have + 過去分詞」、「should have + 過去分詞」てのも同様です。それぞれ、「〜できてたのに(実際できてない)」、「〜すべきだったのに(実際してない)」という意味です。
また機会があればこの辺もまとめてみます。
最後に話が脱線しましたが、それではこの辺で。読んでいただきありがとうございました。
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